日刊スポーツ評論家陣によるペナントレース順位予想の第2日は、パ・リーグ編です。昨年、日本一に返り咲いたソフトバンクが、今年も満場一致で優勝候補。三浦大輔氏(44)は層の厚さや攻守のバランスの良さから、その優位を認めています。対抗馬に推すのが楽天。昨年は直接対決でほぼ互角の成績を残しており、投打がかみ合えば逆転の可能性が出てきます。

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 ソフトバンクは昨季、2位西武に13・5ゲームの大差をつけて優勝した。これほどの数字をひっくり返す根拠を探すことは難しく、連覇を予想した。

 柳田、デスパイネら強力打線に目がいくが、昨季のチーム失策数38はプロ野球最少タイ記録。ブルペンはモイネロ、岩崎、サファテという連投や回またぎをこなせる布陣で、中盤以降の逆転負けはほとんどない。ディフェンス力が高く、スキを見せず他を圧倒する骨太の強さは健在だ。

 楽天だけが昨季ソフトバンク戦12勝13敗と互角の戦いをした。先発陣を豊富にそろえている上に、福山-ハーマン-松井の終盤も手堅い。失策数はリーグで2番目に少ない。こちらも打線が目立つが、チーム編成はソフトバンクに似ている。FA移籍2年目の岸に昨季の8勝10敗より上積みが見込めるため、大きく勝ち越すようなら優勝も狙える。

 西武は牧田、シュリッターが抜けたブルペンの穴を高橋朋、平井らで埋められるか。しかし投手の2段モーション規制が緩和となり、エース菊池は20勝の大台も狙える。13年の楽天田中のように、1人で大量の貯金を稼ぐ可能性もあり、苦手なソフトバンク戦を克服できれば上位3チームの混戦もある。

 4位以下は、特に勝ちパターンのブルペンが上位と比べるとやや劣っている。オリックスは投打に戦力が充実しているが、主力がケガなく安定して戦えるか。日本ハム、ロッテは先発の層も考えると、やや苦しいだろう。

 ◆三浦氏のパ順位予想 (1)ソフトバンク(2)楽天(3)西武(4)オリックス(5)日本ハム(6)ロッテ