オリックスは今年も開幕の呪縛を解くことが出来なかった。強力なソフトバンク投手陣を打ち崩すことが出来ず、打者27人の1安打完封負け。福良淳一監督(57)も「ヒット1本ですからね。どうしようもない」と苦笑いを浮かべるしかなかった。開幕戦の連続黒星は12年から球団ワーストの「7」に伸びた。

 力投する開幕投手を見殺しにした。先発西は序盤からコーナーを突く丁寧なピッチングでゼロ行進。ところが、このリズムに打線が乗ってこない。ドラフト8位山足達也内野手(24=ホンダ鈴鹿)が初回にプロ初安打を放ったが、チームのヒットはこの1本だけ。尻上がりに調子を上げる千賀と、鉄壁リリーフ陣の前で二塁を踏むことも出来なかった。

 前を向くしかない。福良監督は「1、2番が積極的に振っていた。また明日から期待したい」と切り替えを強調した。初対戦の千賀に3打数無安打と封じ込められた1番宗も「積極的に振っていくということだけは変えずにいきたい」と自分に言い聞かせるように言った。今日31日の先発はドラフト1位の田嶋。フレッシュな力で連敗を阻止する。【桝井聡】