「バースデー版・勝利の方程式」を完成させた。4月3日生まれの巨人沢村、上原がともに3連投で7、8回を担った。30歳の沢村は2点リードの7回から登場。力感のない新フォームで3人で締めて、43歳のレジェンドにバトンタッチ。上原も1発の危険性をはらむクリーンアップを3者凡退で抑えた。両腕は開幕から1人の走者も許さないパーフェクト救援を続けた。

 高橋監督と同じ生年月日の上原は試合前、年を重ねたことに「しんどくなってきた。そういう感じです(笑い)」と笑っていた。だが試合では若々しく誕生日リレーを決め「2人でリレーできて勝って、監督にプレゼントできた。3人の誕生日に勝ててうれしい」とかみしめた。高橋監督は就任1年目も誕生日に勝利し、試合がなかった昨年も翌日4日に勝利するなどバースデー白星を量産。指揮官は「上原も沢村もいい投球をしてくれたから良かったよ」と自身の節目の日よりも、2人の快投を喜んだ。