上半身のコンディション不良からの復帰を目指し3軍調整中の巨人ドラフト1位の鍬原拓也投手が10日、航空自衛隊千歳とのプロ・アマ交流戦に先発。プロ入り後最長の6回を投げ、81球4安打1失点と好投した。

 初回の先頭打者をこの日最速146キロの直球で追い込むと、最後は得意球シンカーで空振り三振。立ち上がりを3者凡退で切った。

 2、3回はともに走者を得点圏に置いたが、140キロ前半の直球とスライダー、カーブ、シンカーを織り交ぜ、要所を締めた。

 4、5回はテンポよくストライクゾーンで攻め込み3者凡退に抑えた。

 1点リードの6回、先頭の9番打者から内野安打、右前打、犠牲バントで1死二、三塁のピンチを招くと3番打者の二ゴロの間に1点を失ったが、続く4番は二飛に打ち取り、勝ち越しは許さなかった。

 1日の四国IL・愛媛戦で4回3安打2失点以来、実戦3戦目の登板でも結果を残し、アピールを重ねた。登板を振り返り「まっすぐは悪くなかったと思います。2ストライクからの球と先頭打者への対応が反省点。3回までは思ったように投げられませんでしたが、4回以降は修正できたので、その形を最初からできるようにしていきたい」と話した。

 また、同じく上半身のコンディション不良で3軍調整中のドラフト2位の岸田行倫捕手(21)も「6番捕手」で実戦復帰を果たした。2回までマスクをかぶり、鍬原をリード。裏の攻撃で打席に立ち、一邪飛に倒れ交代した。