さあ明大勢よ、奮い立て!! 阪神金本知憲監督(50)が17日、今日18日の中日戦にスライド先発する2年目右腕の柳への刺客として明大で同僚だった高山俊外野手(25)と糸原健斗内野手(25)を指名した。オープン戦、公式戦通じて初顔合わせ。指揮官は不敵な笑みで冗談を飛ばした。

 「そりゃあ、高山と糸原がキャイーンって言わされんように、プロの厳しさを教えられちゃあいけんやろ」

 屋内のナゴヤドームだが先輩風をビュンビュン吹かせたい。柳が新人だった昨季はセ・リーグで唯一対戦がなかった。1年目は1勝だったが、今年はすでに白星を挙げた中日の成長株だ。データも整わないなかで期待されるのは明大で同じ釜の飯を食った2人だ。高山は1学年上、糸原は2学年上の先輩。ともにスタメン出場の予定で、意地の見せどころになりそうだ。

 高山は開幕から1番として打率2割4分にとどまるが、この日は豊橋でのフリー打撃で快音を連発していた。糸原は3割1分9厘で好調をキープし、15安打はチーム2位タイだ。初物は、積極的な攻撃で崩したい。金本監督は「初物はどんどん振っていかないと」と語気を強めた。紫紺のメイジ魂で、柳に立ちはだかる。【酒井俊作】