日本ハムが接戦を制して、今季の本拠地初勝利を挙げた。

 先発マルティネスが8回1失点と好投。打線も3回に大田の先制2号ソロ、4回には横尾の犠飛で追加点を挙げた。1点リードの最終9回は、守護神の石川直也が苦しみながら無失点で切り抜けて5セーブ目。18日西武戦で8点リードをひっくり返された大逆転負けのショックを振り払う、大きな1勝で再び貯金を1とした。

 栗山英樹監督(56)は18日に敗戦投手となった石川直の踏ん張りに「しっかり最後、投げきったのは意味がある。よく頑張りました」と、若きクローザーをたたえた。

 そして、2点目を追加した4回には横尾の犠飛で三塁走者の中田がヘッドスライディングで本塁を陥れる、おとこ気あふれるプレーでチームを鼓舞。6回無死一、二塁の場面では二ゴロを放ったアルシアが懸命に一塁まで走って併殺を阻止した。中軸を任せる2人の気合十分の姿勢に「結局はアルシアのゲッツー崩れの全力疾走と、(中田)翔のああいう姿。まずは走ることが一番、魂が出やすい。とても大切なこと。野球においては当たり前のことだけど、当たり前のことが出来ない時もある。野球の原理原則で、1つ向こうの塁に全力を尽くさないと、何も始まらない」と、頼もしく振り返っていた。