待望の移籍後初登板は古巣戦に決まった。ロッテ大隣が27日、ZOZOマリンでの1軍投手練習に合流した。5月2日のソフトバンク戦で今季1軍公式戦に初先発することが決定。「死に物狂いでやるしかない。今出せる力を精いっぱい出す。これだけできるんだというのを見せられるように」と力強く意気込んだ。

 相性が良い。2月27日の練習試合では2回を無安打無失点。3月10日のオープン戦も3回2安打無失点と好投し「ほぼほぼ、ホークスにしか投げてない」と笑う。相手4番の内川はあと8本で通算2000安打。“Xデー”に当たる可能性もあり「勝ってたら、打たせてもいいですけど」と、まさかの安打協力宣言? も飛び出した。もちろん冗談で「全力で抑えにいきます」と頼もしい。

 春季キャンプのテスト生として入団。戦力外になるまでの過去2年、ソフトバンクでは不遇の時を過ごした。「葛藤もあって、1軍の試合を見る気が起きないこともあった。でもロッテに入って、チーム状況に自分の投球を当てはめて考えている。ロッテのためにできることをやりたい。それだけ」。今日28日からは上位チームとの怒濤(どとう)の9連戦。先発ピースを埋める“タカ・キラー”として、敵を熟知する左腕を送り込む。【鎌田良美】