中日松坂大輔投手が4月30日のDeNA戦で、06年西武時代以来、12年ぶりとなる日本での勝利を挙げた。待ちに待った1勝。オフにトレーニングをサポートをした古巣レッドソックスの高橋真彩アシスタントアスレチックトレーナーが、祝福のメッセージを寄せた。

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 ここまでのところ、日本で順調にきていると聞いていますので、本当によかったと思います。私がトレーニングのお手伝いをしたのは、松坂選手がボストンにいたオフシーズンの1カ月程度の期間。今の状態が順調にあるのは、ソフトバンク、日本に帰ってからドラゴンズのトレーナーやトレーニングコーチの方々の継続的なサポートがあったからだと思います。

 たくさんの方々が彼の復帰を支えていると思いますし、トレーニングの内容にもいろいろなアプローチがあると思います。ただ、今の彼のを支えているのは、彼の周りに彼の復活を願う人がたくさんいるからだと思います。ひとえに、彼が応援したいと思わせる魅力を持っているからだと感じています。野球人としてはもちろんですが、人としての松坂大輔を好きな人がたくさんいるからではないでしょうか。

 実際、私が所属するボストン・レッドソックスにしても、すでに球団から離れた松坂選手が、退団後も施設を使い続けられることは、球団関係者が皆、彼を毎年快く受け入れているからにほかなりません。彼自身にとっても、トレーニング場所を確保するストレスもなく、6年間慣れ親しんだ施設を不自由なく使えるのは、自身が築き上げた周りの人たちとの関係があるからだと思います。

 まず1勝、そこからひとずつ勝ち星を積み重ねて欲しいと願っています。そして、シーズン終了後には、またフェンウェイパークに顔を出してくれればうれしいですね。

(ボストンレッドソックス・アシスタントアスレチックトレーナー高橋真彩)