ソフトバンクが悔しい逆転負けで連勝は3でストップした。首位西武とは再び5・5差に広がった。通算2000安打へ残り2本で臨んだ内川も4打数無安打。大記録達成は連日のお預けとなった。

 岩崎、サファテの不在をカバーしてきた救援陣がつかまった。2点リードの8回に嘉弥真、加治屋で1失点。9回は新守護神の森に任せたが、1死一、三塁のピンチをつくり、左の代打福田が登場。この日は休ませたかった左のモイネロに託したが適時打を打たれ、その後の犠飛で逆転負けとなった。工藤監督は「できれば…。あそこの左のところで…。何とかあと(モイネロ以外)のリリーフ陣で勝てればという思いが強すぎたかなと思います」と、自らの継投策を悔やんだ。

 この日はヤフオクドーム収容人員いっぱいの3万8530人が内川の偉業達成を目に焼き付けようとスタンドに詰めかけた。第2打席は三遊間への深いゴロ。相手遊撃手が好捕しアウトになったが、懸命に走る内川に大歓声とため息が起きた。内川は「(歓声の大きさは)感じましたけど。また、明日(5日)頑張ります」と切り替えた。2試合連続無安打は今季3度目。だが、3試合連続無安打はない。今日5日は球団創設80周年を記念した「レジェンドデー」の2回目。歴史への敬意を込めたユニホームで、歴史に名前を刻む。【石橋隆雄】