ソフトバンク内川聖一内野手(35)が、西武6回戦(メットライフドーム)で、プロ野球史上51人目の通算2000安打を達成した。

 8回の第4打席に西武の左腕武隈から中前打して節目の大記録に到達。王手をかけてからヒットが出ず、苦しみながら15打席目でたどりついた快挙だった。

 ▼内川が9日の西武6回戦(メットライフ)の8回、武隈から中前打を放ってプロ野球51人目の通算2000安打を達成した。初安打は横浜時代の02年4月24日中日5回戦(札幌ドーム)でギャラードから。出場1800試合で達成は9位のスピードだが、右打者ではラミレス、長嶋に次ぐ3位、高校から入団した選手では川上、張本、松井に次いで4位だ。内川は打率3割以上が8度あり、シーズン150安打以上も8度。この両部門を8度以上記録しているのは張本、長嶋、小笠原、内川の4人しかいない。150安打も打率3割も多い内川が、高卒右打者では広瀬の1896試合を抜いて最速で到達した。

 ▼横浜時代は945安打の打率3割1分3厘で、ソフトバンク移籍後は1055安打の打率3割3厘。セ、パ両リーグで900安打以上は5人しかおらず、そのうち両リーグとも打率3割は落合と内川だけ。同じ右打ちの落合は右翼への安打が30%の708本あったが、内川も右翼へは29%の580本で、2人の方向別割合はそっくり。落合同様に逆方向へ打てる内川が、2000安打以上の右打者では落合の3割1分1厘に次ぐ高打率を残している。