阪神ウィリン・ロサリオ内野手が今季初めて5番に降格した。開幕から不動の4番として奮闘してきたが調子は上がらず、試合前まで15打席無安打と不振に陥っていた。

 この日も2、4回は外角に逃げる変化球に何度も空を切り、2打席連続空振り三振。7回には18打席ぶりの安打となる右前打を放ったが、金本知憲監督は「変化球にまったくついていっていない」と話した。

 昨季まで韓国球界で2年連続3割30本塁打100打点の実力を評価されて獲得。2月の沖縄・宜野座キャンプ中から、周囲の度肝を抜く長打力を披露し、早々と4番が確定していた。本番に入って1カ月半がたついまも、日本球界の配球に試行錯誤を繰り返す。5月は月間打率1割7分5厘に落ち込む。韓国では夏場に向かうにつれて調子はグンと上がり、脅威の打力を見せつけていた。日本ではどうか。期待の大砲が踏ん張りどころを迎えている。