レジェンドは不死身です! 13日の巨人8回戦(東京ドーム)で右足ふくらはぎに強い張りを訴え、3回途中で緊急降板した中日松坂大輔投手(37)が一夜明け、心配無用を強調した。14日はナゴヤドーム場外の駐車場で投手練習に参加。ランニングなども行って右足の不安なしをアピールし、予定通り今季初の中6日で20日の本拠地阪神戦に先発する意気込みを明かした。「サンデー大輔」が復活証明の2勝目を目指す。

 ナゴヤドームがコンサート直後で使用できないため、松坂は場外のお客様駐車場を使った。600メートルのウオーキング、1000メートルのランニングをこなした。当初は予定していなかったキャッチボールも、吉見のグラブを借りて開始。右足の感触を確かめながら徐々に力を込め、最後は全力に近い投球を見せた。

 松坂 (ふくらはぎは)張ってはいますけど、支障はないです。次に向けて考えていることはあります。

 前日の巨人戦で右ふくらはぎの張りを訴え、3回途中緊急降板。今後が心配されたが、レジェンドは抹消されることもなく、“不死身”を強調した。同箇所の張りは西武やメジャー時代を通じて悩まされた古傷。だがそのたびに克服してきた経験値も、回復見込みの手応えになっているようだ。別メニューだったが、問題なしを強調するためか、報道陣から逃げるように走ってロッカー室に戻ろうとする場面もあった。

 松坂 昨日、監督に大丈夫か? と聞かれ、そのまま行かせて欲しいと希望は伝えました。(登板日が)変わるなら言われている。日曜に投げるつもりで調整しています。

 次回は今季初の中6日で、予定通り20日の阪神戦に先発する。前日2回1/3、41球で降板したこともあり、肩や肘への負担は少なくすんだ。近藤投手コーチも「本人が大丈夫と言っているから、大丈夫でしょう」と太鼓判を押した。

 阪神戦後も中6日で回れば、毎週日曜日にマウンドに上がることになる。かつてマサカリ投法を代名詞に活躍したロッテ村田兆治も、松坂と同じ右肘のトミー・ジョン手術を受けて復活。毎週日曜日に登板して勝ち星を重ね、「サンデー兆治」と呼ばれた。復活は松坂と同じアラフォーの時期で、手術から40勝以上を積み重ねて名球会入りも果たした。今度は「サンデー大輔」が、完全復活を証明する2勝目を目指す。【伊東大介】