高松商の16年センバツ準優勝メンバーだった「植田兄弟」が、ライバルとして神宮で初対戦した。

 「3番捕手」で先発した慶大の兄響介(2年)が初回に先制のソロ。直球を左翼席へスタンドインさせ「狙っていました。感触が良かったのでいったと思った」と、明大で一塁を守る弟理久都(1年)の前を通過した。

 「仲が良いです」と声をそろえる植田兄弟。大学入学後、初めて敵としてグラウンドに立ったが「楽しみで仕方なかった」と2人ともこの日を心待ちにしていたという。響介は2安打1打点だったが、試合は明大が逆転勝ち。1安打1打点の理久都は勝利に喜ぶも「個人としては負けた」と苦笑いした。響介は「またフレッシュリーグでも対戦すると思いますが、のちのちはリーグ戦で2人そろって勝負したいです」とリーグ戦での対戦を目指す。