日本ハム上沢直之投手(24)が自身初の2試合連続完封勝利でチームトップの5勝目を挙げた。

 試合開始前から雨が降り続くコンディションの中で「環境は言い訳に出来ない」と、ゼロを並べ続けた。4回2死一、二塁のピンチでは中堅左へ抜けそうな打球を西川が好捕。「西川さんの、あのプレーがあったから」と感謝するバックの好守にも、もり立てられた。

 8回もピンチをしのぎ、そのまま雨天コールド。試合続行なら9回は交代が予定されていた。「投げていて、これ以上は(投手が投げるのは)ムリだなと思った。あのマウンドで(リリーフが)投げるのはかわいそう」と思っていたという。その願いも通じて、自身も完封勝利が舞い込んだ。防御率は1・18で両リーグ断トツの数字となった。

 栗山監督も「本当に素晴らしかった」と、雨の中で集中力を切らさずに連続無失点イニングを「22」に伸ばした右腕を、たたえていた。