中日松坂大輔投手(37)が、「日本生命セ・パ交流戦」で、オリックスを6回1安打無失点に抑える快投をみせた。

 日本球界復帰後、9奪三振は最多で、無失点は初めて。得点圏での被打率は1割4分3厘と極めて低い。セ・リーグの規定投球回に達した投手で得点圏被打率トップは、巨人菅野の1割7分だけに、松坂のピンチでの危険回避力の高さが分かる。リリーフ陣が打たれて1-5で敗戦。3勝目はお預けとなったが、完全復活を印象づけた。

 松坂が6回を無失点に抑え、日本復帰後初の無失点投球。この日は1、3、4回に得点圏へ走者を背負いながら安打を打たせず、これで今季の得点圏での成績は35打数5安打の被打率1割4分3厘。得点圏で打たれた5安打のうち4安打は二塁走者が三塁で止まっており、得点圏で許した適時安打は4月5日巨人戦の1回に打たれたゲレーロの1本しかない。セ・リーグで規定投球回に到達している投手の得点圏被打率1位は菅野(巨人)の1割7分で、松坂が菅野を上回る粘り強さを見せている。