伝説の継投再び? 中日の先発山井大介投手が6回を無失点で2勝目。2番手で7回に登場したのは岩瀬仁紀投手だった。球界最年長の岩瀬は通算970試合目の登板を無失点で飾り、勝利に導いた。

 山井→岩瀬といえば07年の日本シリーズ第5戦。相手も同じ日本ハムだ。勝てばシリーズ制覇の大一番で、山井は8回まで1人も走者を出さない快投を演じた。日本シリーズ初の快挙の期待が高まる中、当時の落合博満監督は9回に絶対的守護神の岩瀬をコール。結果として史上初の継投による完全試合を完成させ、1-0の勝利で頂点に立ったが、当然のごとく物議をかもした。

 11年がたって、大ベテランになった2人。さすがにパーフェクト継投の再現はできなかったが、山井が前回の完封に続く快投で今季2戦2勝。岩瀬も無失点で抑えた。山井と何か会話したかと問われた岩瀬は「いや、何にも」といたずらっぽく笑った。日本シリーズとの類似性については「あれはナゴヤドームじゃん。ここは札幌ドーム。でも(近年は)お互いちゃんとやっていないから(山井からの継投は)久しぶりだよね」。オフに自主トレをともにする盟友とのリレーを喜んでいた。