7年ぶりに出場した日大国際関係学部(東海地区)は0-2で京都学園大(京滋)に敗れ、13年ぶりの勝利を逃した。

 小沢拓馬投手(4年)が7年ぶりの神宮球場で好救援を見せた。5回表、2点差に広げられ、なおも2死満塁のピンチで登板。グラウンドからスタンドを見渡すと、見慣れた風景に緊張がほぐれた。「以前と変わらない青いスタンドを見て、帰ってきたなと思った」と平常心でマウンドに立った。

 満塁のピンチは変化球を打たせ、二ゴロで切り抜けた。8、9回も得点圏に走者を出したが、粘投した。静岡裾野シニアに所属していた11年に、神宮球場で日本選手権優勝を経験した小沢は「球場が抑えさせてくれました」と4回1/3を無失点に抑えた。

 しかし打線は、今秋のドラフト候補、川瀬航作投手(京都学園大4年)に2安打に抑えられ、二塁も踏めなかった。大森賢将主将(4年)は「コースが甘くなることもなく、最後まで低めを見極められなかった」と唇をかんだ。

 秋の明治神宮大会に出るには、北陸、愛知との3連盟王座決定戦を勝ち抜かなければならない。和泉貴樹監督(63)は「もう1度神宮に戻ってきます。来年ではなく秋に。そのために打線を強化したい」と、敗戦を糧にする。【大野祥一】