6月絶好調の日本ハム中田が、今季2度目の1試合5打点と大爆発した。4番の頼もしさを発揮したのが6回の第3打席だ。空振りした初球が右腕に直撃。「痛かったけどね」と、表情をゆがめながらバットを構えた3球目、111キロのカーブを左翼席へ15号2ラン。7回にも2点適時二塁打を放って試合の大勢を決すると、代走が送られて、お役御免となった。

 背番号と同じ月に入り、一気に調子を上げてきた。6月は11試合で打率3割6分6厘、3本塁打、16打点。主将として、打線の軸として申し分ない働き。ただ、中田は「まだまだ打ち損じもある。もっともっと集中しないと」と、浮かれていない。打点王争いでもリーグ1位の西武山川に7差と迫った。交流戦では19打点で12球団トップに浮上。栗山監督も「いい集中力で試合に出ている。このまま乗っていってくれたら」と、期待した。【木下大輔】