楽天は16日、梨田昌孝監督(64)の辞任を発表した。1-2で敗れ借金20となった阪神戦2回戦(楽天生命パーク宮城)の試合後、立花陽三球団社長に辞意を申し入れ、了承された。

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 既存の戦力に頼りすぎた。今季を迎えるにあたり、大幅な戦力補強は0。新外国人として大砲候補のオコエ・ディクソンを獲得したが、左肩の手術を受けたばかりだった。5月24日に1軍昇格したが、この日までに9試合で打率2割2分6厘、1本塁打、3打点。昨季はペゲーロ、ウィーラー、アマダーの3選手のパワーで、CS進出を果たしたが、今季はその3選手ともに他チームからの研究に遭い、パフォーマンスを発揮出来ていない。ペゲーロは不振で2軍調整中、ウィーラーは故障でリハビリ中。助っ人に頼り、その穴を埋めきれてない。

 昨季からの現状維持の戦力で、チーム打率は12球団ワーストの2割2分9厘。打のベースを築くことが出来ずに、交流戦が終了しようかというタイミングまで差し掛かってしまった。【楽天担当・栗田尚樹】