日本ハムが拙攻で接戦を落とし、連勝が4で止まった。「日本生命セ・パ交流戦」ヤクルト戦(札幌ドーム)は打線が毎回安打となる12安打も1得点のみで残塁11。決定打が出ず、いちるの望みを残していた交流戦勝率1位の栄誉もヤクルトに奪われた。それでも、今日18日広島戦(マツダスタジアム)に勝てば、2年ぶりの交流戦勝ち越しが決まる。小休止となったが、勝って交流戦を締めくくる。

 日本ハムが、最後まで攻めきれなかった。4点を追う9回。1死から平沼がプロ初安打で出塁。2死一塁から大田が四球を選んだ。好機が広がり、打席には交流戦で打率、本塁打、打点でトップに立っていた近藤が向かう。スタンドのボルテージも最高潮に達したが、3冠打者は左飛に倒れて万事休す。栗山監督は「ランナーが出ても、点が取れないと…」と、悔やんだ。初の交流戦最高勝率球団となったヤクルトの歓喜の輪を背に、ナインは三塁側ベンチから引き揚げた。

 あと1本が、出なかった。打線は毎回の12安打を放った。得点圏にも4イニング、走者が進んだ。ただ、つながりに欠けた。3回に大田の同点適時打が飛びだして以降は、決定打が出なかった。ヤクルト投手陣の前に要所を締められて11残塁。交流戦で好調だった打線が分断された。栗山監督は6回以降、積極的に代打策を仕掛けるも実らなかった。「何とか点を取れるように、頑張ります」と、前を向いた。

 この日は2戦連続登板中だった宮西をベンチ入りメンバーから外して、積極的休養を与えた。栗山監督は「連投している。(ブルペンに)いれば使っちゃうので。昨日から決めていた」と、長いシーズンを見据えたリスクマネジメントも行っていた。連勝は4で止まったが、今日18日広島戦に勝てば、2年ぶりの交流戦勝ち越しが決まる。悔しい敗戦は小休止にとどめ、広島で勝って22日からのリーグ戦再開へ弾みを付ける。【木下大輔】