先発全員の13安打を放った中大(1部6位)が日大(2部1位)に連勝し、2勝1敗で1部残留を決めた。初回から得点を重ね、5回までに4点をリード。投げては、先発の畠中優大投手(2年=樟南)とエース伊藤優輔投手(4年=小山台)が1失点リレーを見せた。

 涙の1部残留だ。5回途中から救援した伊藤は、ウイニングボールを吉田叡生主将(4年=佐野日大)に渡した。自ら丸刈りにし気持ちを奮い立たせた吉田は「入れ替え戦までの3週間、精神的にもきついことをやってきた。これを秋につなげればおのずと結果は出るはず」と涙した。清水達也監督(54)も「あいつ(吉田)のチーム。彼の心意気が伝わった。1部で早くいい報告ができるよう頑張りたい」と何度も涙をぬぐった。