ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)がリーグトップの9勝目を挙げた。初回、西武浅村にいきなり3ランを献上。雨の中での登板に、立ち上がりから何度もスパイクの裏を気にし「投げるにはタフなマウンドだった。足元がぬかるんで、ちょっとナーバスになってしまった」。

 その後も毎回安打を許したが、追加点は与えない粘りの投球。3回に井上の満塁弾で逆転すると「これ以上は点はやらないようにと思った」と、5回降雨コールドとなった試合を必死に投げ抜いた。

 決勝アーチの井上は今季の8本塁打中6本を、助っ人右腕の先発日に放っており「自分が投げるときに、いつもホームランを打ってくれるね」と感謝。井口監督は「足元を気にしていたが、しっかり修正して逆転につなげてくれた。(野手は)このコンディションの中、全員が耐えてよく守ってくれた。ボルシンガーは持ってるなと思いますね」と目を細めた。