涙の誕生日だ。オリックスが、ともに今季ワーストタイの18被安打、ワースト14失点で大敗を喫した。先発山岡が5回10安打、自己ワーストの8失点で7敗目。3発の本塁打を浴びてリーグワーストの被本塁打15と「1発病」が直らない。投手陣が打ち込まれて福良監督の58歳バースデーを勝利で飾ることはできなかった。

 山岡が序盤から山賊打線につかまった。初回に浅村、外崎にタイムリーで3失点すると、2回には秋山に右越え2ラン、3回にも森の右中間2ラン、メヒアの左越えソロと3被弾。4月22日楽天戦の2勝目から2カ月以上も白星から遠ざかる右腕は「先発としての役割を果たせず申し訳ないです」とガックリだ。

 ショックは重なる。調子を上げてきたベテラン中島が、3回の走塁中に左脚を負傷。試合中に病院に向かい左太ももの肉離れと診断された。福良監督も「調子が良かっただけに…」と沈痛。前日27日に下半身のコンディション不良で2軍落ちした小谷野に続き、登録抹消の可能性が高い。交流戦をパ・リーグ勝率1位で終えたオリックスに暗雲が漂った。【桝井聡】