またも、惨デーとなった。日本ハムは守備の乱れが響いてオリックス11回戦(札幌ドーム)に敗れた。2点ビハインドの4回に石井一と清水に痛い失策が飛び出し、一挙4失点で試合の主導権を明け渡した。これで今季の日曜の戦績は4勝10敗。全曜日で唯一、負け越す苦手な曜日で再びつまずき、首位浮上のチャンスを逃した。

 栗山監督はミスを責めることはない。「そういうことがあっても、勝ちきらないといけない。それが出来なかったのは、こっちの責任」。勝敗に直結する、手痛い失策が連なったのは4回の守備だった。

 無死一塁の場面でバント処理した清水が二塁へノーバウンド送球も、ベースカバーに入った石井一が落球。(記録は石井一の失策)。ピンチは広がり、適時打で3点目を献上。さらに2死一、三塁の場面で、暴投に飛び出した一塁走者に慌てた清水が二塁へ悪送球(記録は失策)。その間に4点目を失うなど、この回に一挙4失点。あまりにも、重い失点となった。

 不思議と日曜に勝てない。この日で4勝10敗となり、曜日別で唯一負け越す「惨デー」となっている。1週間前の楽天戦でも、今季ワーストの1試合3失策が響いて敗れた。この日も2失策。ここまでのチーム失策数は34だが、約1/3にあたる10個が日曜に集中している。偶然ではある。ただ、勝率の悪さにつながる、1つの要因にもなっているのは間違いない。

 栗山監督は常に「ミスを次にどう生かせるかが大事」と話す。エラーは付きもの。「これが大きな、自分が爆発するきっかけにしてくれると思う」。石井一、清水だけではなく、チーム全体へメッセージを送った。明日3日からは西武と首位攻防2連戦が控える。ゲーム差は再び1となったが、連勝すれば首位浮上。ミスを取り返すには、極上の舞台が待っている。【木下大輔】

 ▼日本ハムは今季デーゲームの勝率が5割(16勝16敗)と、ナイター(25勝16敗で勝率6割1分)に比べて分が悪い。栗山監督就任12年以降、勝率が1割以上違うのは13年(昼3割6分5厘、夜5割)、14年(昼3割9分6厘、夜5割8分1厘)と過去2シーズンしかない。