巨人ヤングマンにしてやられ、“竜のオールドマンたち”が苦い敗戦をかみしめた。

 まずは先発陣最年長の40歳山井。巨人打線を6回まで1失点と耐えた。だが7回1死からヒットと盗塁でピンチを招き、長野に適時打を献上。8回にもマギーに適時打を浴び、3失点で2敗目を喫した。「点が取れない時は0で抑えないといけなかった。(7回は1死から代走重信に)初球で走られたところを抑えられれば、もっと策はあった。それが2点目、3点目につながってしまった。(マギーの適時打が)唯一の失投です」と肩を落とした。

 打線も沈黙。4回2死一、二塁の唯一の得点機に京田が見逃し三振に倒れた。これで9試合無安打と昨季の新人王も不振から抜け出せない。この2連敗中、得点圏に走者を置けたのは、たったの2度。主軸も無安打に沈み、前日から13イニング無得点となった。「見ての通り。(ヤングマンは)制球が悪そうで良かった。カーブも邪魔だった」と、12球団首脳陣最年長、74歳の土井打撃コーチもため息をついた。

 12球団最年長、63歳指揮官の森監督も、どっと老け込んだように見えた。「完璧に抑えられた。投手が頑張っている時に点が取れない。こういうチグハグが出ると勝てない。いっぱいお客さんに入ってもらったのに申し訳ない」。借金は今季最多の9に膨らんだ。だが後ろを向いても仕方ない。森監督は「次のカードを期待しましょう」とポジティブに締めた。明日3日の阪神戦から前半ラスト9連戦が待つ。ズルズルいくのか、踏ん張り巻き返すのか。正念場だ。【伊東大介】