ソフトバンク松田が“セクシーベースボール”で完全復活する。5日の楽天戦に向け、楽天生命パーク宮城の室内練習場で調整した松田は、サッカーワールドカップ(W杯)で大健闘した日本代表の中でも、同じ滋賀出身の乾のプレーに刺激を受けた。「野洲の乾ね。頑張ってくれましたね。滋賀にもああいう選手がいるんだというところを見せてくれた」と活躍を喜んだ。松田自身も13年、17年と2度のWBCに出場し優勝を逃した。「どの競技も世界の壁は高い」と共感する部分もある。

 松田は今季、打率2割台前半と苦しみ、1日ロッテ戦では試合中盤での途中交代も味わった。この日は工藤監督が「みんな期待している。何かひとつでも手伝ってあげられれば」と直々に打撃投手を務め特打。松田も「初めてです。集中して打てた。結果を出すために投げてもらったと思う。意気に感じました。結果で返すしかない」と指揮官の期待を感じ取った。乾といえば鮮やかなドリブルやシュートで見るものを魅了する「セクシーフットボール」が代名詞だが、松田も負けじと豪快な打撃や「熱男」のパフォーマンスなどでファンを喜ばせる、本来の「セクシー」な姿を取り戻す。【山本大地】