えっ、恐怖の20連戦!? 阪神は6日のDeNA戦(甲子園)も雨で流し、早くも今季11度目の雨天中止となった。交流戦中の4試合は消化したが、すでに7試合以上の未消化ゲームが9月下旬以降に組み込まれる方向に。今後も雨天中止が相次いだ場合、優勝やCSを争う佳境期の9月中旬から、20連戦を強いられる可能性も出てきた。

 甲子園クラブハウスに続く通路。地面をたたく雨音が響き渡る中、金本監督は苦笑いした。早くも今季11度目の雨天中止。2日連続の雨天中止を「仕方がないです、はい」と割り切った後、シーズン終盤に詰め込まれるであろう日程を想像して再び苦笑い。「連盟がどこに入れるのか分からないけど。こっちは(長期連戦を避けて)幅広く入れてほしいけどな」と願うしかなかった。

 今年は雨との共存を余儀なくされがちな虎。交流戦の雨天中止4ゲームは消化済みとはいえ、未消化の7試合は9月下旬以降に組み込まれる。シーズン開幕時点で9月下旬の空き日は7日間。すでに同21日には敵地広島戦が追加されている。今後も雨天中止ゲームが相次げば、10月上旬の空白日程を使ったとしても9月後半の空き日が未消化ゲームでパンパンになる可能性もゼロではなくなってきた。

 例年、クライマックス・シリーズに参加する可能性が高いチームは、未消化ゲームが早めに組み込まれていく傾向がある。阪神は仮に9月下旬の空き日がすべて埋まった場合、11日中日戦から20連戦を強いられることになる。球団幹部の1人は「20連戦にも耐えうるだけの体を、去年の秋キャンプから作ってきましたからね」と力強いが、ペナントの行方を左右するシーズン終盤の20連戦は避けられるに越したことはない。

 今季雨天中止の翌日は、9戦8勝1分けの好データだけが救いだが、今日7日、明日8日の甲子園DeNA戦も悪天候が予想される。虎党はてるてる坊主の制作を急いだ方がいいかもしれない。