疲労による右肘痛で別メニュー調整中の日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が、最短で今月11日のイースタン・リーグ楽天戦(秋田)で実戦復帰する見通しとなった。栗山英樹監督(57)が6日、北海道栗山町で行われた、2軍と北海道社会人・大学選抜とのプロアマ交流戦を視察。2軍遠征に同行し練習していた清宮に、完全復帰への“スピードアップ”を促した。

 日本ハム栗山監督が、右肘痛からの復帰を目指すルーキー清宮に“スピードアップ指令”だ。6日、栗山町で行われた、2軍と北海道社会人・大学選抜とのプロアマ交流戦を視察。試合を欠場し、ベンチで声を張る背番号21に「この時期にゆっくりしていると、シーズンが終わっちゃう。ここから数カ月は、あっという間。現場としては、とにかく急いでくれ、と」と、ハッパを掛けた。

 7月12日のフレッシュオールスターで本塁打を放ち優秀賞を手にした清宮だが、右肘痛の影響からしばらく打撃練習やスローイングを控えた。今月4日、ようやく屋外でのフリー打撃を再開したばかり。守備では負担の少ない投げ方を模索し、ネットスローで体にたたき込んでいるが、栗山監督は「オフにやればいいこと、試合がある時にやらなければいけないこと、と分けて、今やらなければならないことのスピードを上げて欲しい」と要求する。

 この日、試合前のフリー打撃で26スイングした清宮は「まだ、全然バットを振れていないので(実戦復帰は)振れるようになってから。これから、徐々に上げていけたら」。最短で今月11日イースタン・リーグ楽天戦(秋田)での実戦復帰が見込まれ、再び1軍昇格を目指しての競争が始まる。

 1軍は残り48試合で、現在、首位西武に3・5差の2位。「チームを加速させないといけない。それは、誰か? 何人かのイメージはできている」と栗山監督。黄金ルーキーは、逆転Vの使者になれるか。【中島宙恵】