楽天ジャフェット・アマダー内野手(31)がドーピング規定違反で18年8月9日から19年2月8日まで6カ月間の出場停止処分を科せられた。日本野球機構(NPB)のアンチ・ドーピング調査裁定委員会が9日、発表した。

 アマダーは6月13日の中日戦(楽天生命パーク)後にドーピング検査を受け、7月23日に分析機関から、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)に禁止指定されているクロルタリドンとフロセミドの検出報告があった。8月1日のB検体再分析でも結果は同じで、処分となった。2つの薬物は、一般的には血圧を下げる降圧剤などとして投与される。利尿作用があり、筋肉増強剤などを体外に排出する効果がある。今年5月にMLBマリナーズ・カノ内野手が80試合の出場停止処分を受けた理由もフロセミドが検出されたためだ。

 平石監督代行は遠征先の札幌ドームで「プロ野球ファン、イーグルスファン、携わってくれている方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪。その上でアマダーが3日に登録抹消されていることについては「その数日前から脇腹(の違和感)を訴えていて、ドーピングの件は抹消に関係ないのが事実です」と説明した。安部井チーム統括本部長によると摂取経路はまだ分かっていないという。アマダーには22日まで異議申し立てを行う権利があり、同本部長は「本人と話をしてから」と申し立てを行うかは明言しなかった。