日本プロフェッショナル野球組織(NPB)の斉藤惇コミッショナーは10日、9日の広島-中日18回戦(マツダスタジアム)で投球カウントを誤り、四球の宣告を怠った当該審判員クルー5人に対し、厳重注意の制裁を科した。制裁を受けたのは球審の津川力(45)一塁塁審で責任審判の森健次郎(54)、二塁塁審の嶋田哲也(51)、三塁塁審の名幸一明(50)、控え審判の橋本信治(45)の5氏。

 制裁は内規により、審判員が野球規則に違反した場合に科される。ボール4個で四球を宣告しなかったケースは今回で7度目だが、同様な場合は科される。関係者によると審判は「10年に1回ぐらい」厳重注意を受けており、09年5月にはスコアボードのカウント誤表示を訂正せず、走者に誤ったカウントを伝えた山本隆、川口、鈴木、津川の4氏に科されている。

 今回の事例に加え、6月22日のオリックス-ソフトバンク10回戦でファウルを本塁打とした誤審騒動など不手際が相次いだため、NPBは13日に都内で全審判員を招集し、注意喚起を行うと決めた。シーズン中の招集は異例で、都合で参加できない審判員には友寄審判長が内容を伝える。