阪神秋山はまたも勝てず、自身4連敗となる9敗目を喫した。持ち味の繊細な制球を欠き、4回1/3を90球で被安打6の3失点。6月7日オリックス戦以来、出場選手登録抹消期間も含めて2カ月以上も白星から遠ざかることとなった。

 「上位にばかり打たれてしまった。そこに尽きます」。試合後は猛省の言葉が続いた。1回から35球を要する苦しい立ち上がり。1、2番に2者連続でフルカウントから痛打を食らい、あっさり先制点を献上。さらに4番バレンティンにも左翼フェンス直撃の適時打を浴びた。2回に自身の適時打で同点に追いついたが、3回にはストレートの四球からまたもバレンティンに右中間適時二塁打を許し、これが決勝点となった。

 5回1死一、二塁、再びバレンティンを迎えた場面での降板。メッセンジャーに次ぐ先発陣の柱としては寂しいタイミングでマウンドを去り、最後は「また頑張りたい」と神妙な表情のまま力を込めた。