2006年以来12年ぶりの優勝を目指す中京大が、東京6大学春季リーグ優勝の法大に7-0で完封勝ちした。先発の村松廉太(3年、中京大中京)が、2回戦で12点を量産した法大の強力打線を8回3安打に抑えた。打線は2回に2死から長打力のある9番岸本八織(3年、徳山)の3塁打で2点を先制するなど、12安打7得点と投打がかみ合った。

 中京大は好投した松村と、初戦となった2回戦の東洋大戦で7回を1失点に抑えた松井大河(4年、中京)の2投手を軸に、持ち味でもある守り勝つ野球で、一昨年、昨年と跳ね返されたベスト8の壁を突破して、11年ぶりの準決勝進出を決めた。「しっかりとコースに投げられた。早い段階で点を取ってくれたので楽に投げることができた。法大相手だったが、やれることをしっかりやろうと後ろを信じて打たせることを意識した。明日以降もチーム一丸となり声を掛け合って流れをもってきたい」と松村。打のヒーロー岸本も「無心で思い切って振れた。次の回も3点取ることができ、最終回もダメ押しの得点ができた。明日以降も思い切り楽しみたい」。この勝利が堅実堅守のチームに勢いをつけたようだ。