痛恨の逆転負けを喫した。日本ハム栗山監督は「すいません。本当に。いい形で終盤に入ったので、勝たせてあげたかった」。シーズンの潮目が変わる一戦だと思っていただけに、痛すぎる敗戦だった。

 試合前、どこか物憂げな表情でつぶやいていた。「寂しいなぁ」。前日21日、第100回大会の夏の甲子園は幕を下ろした。13日には聖地を訪問。プロ野球の監督という立場でシーズン中の甲子園来訪は異例だが、それほど高校野球に敬意を払い原点として愛する。特別な夏が終わり、指揮官は新たなスイッチを入れていた。「毎年、夏の甲子園が終わったら勝負どころなんだ。いつも、このあたりからなんだ」。

 球児の夏が過ぎ去れば長いペナントレースの佳境を迎える。日本ハムも2年ぶりのリーグ制覇へ、可能性を残す。「本当に大事な時期なんだ」。栗山監督は前日から清宮を再昇格させ、2戦連続本塁打と能力を引き出した。「計算通り、戦っていても何も起こらないんだ」。右肘痛のリハビリ中であるルーキーを呼び、スタメンで使う。簡単にできない決断は選手の能力を信じられるから出来る。

 まさかの逆転負けで首位西武と今季最大7・5ゲーム差となり、3位ソフトバンクには0・5差と肉薄された。数字上は、今日23日にも自力優勝消滅の危機を迎えた。「打てるべき手は、打ち尽くすだけなので」。踏ん張りどころだ。雌雄を決する9月へ、まだ諦める段階ではない。