故郷でまさかの赤っ恥だ。オリックスが福良淳一監督(58)の地元宮崎で今季11度目の完封負けを喫した。日本ハムの先発ロドリゲスに5回2安打無失点に封じ込まれるなど散発4安打。球団では公式戦初となるキャンプ地宮崎での主催試合だったが、見せ場なしの惨敗。指揮官も「ちょっと元気なかったですね。野手の方は」とやり切れないという表情だ。

もどかしさが募った。2点を追う3回には2死一塁から小田が右前打。一、三塁のチャンスを作ったかに見えたが、小田が二塁に突っ込みアウト。6回には2死満塁の好機をつくったが、安達が初球変化球を捉えきれずに三ゴロ。最後まで本塁が遠かった。投手陣は絶好調のルーキー清宮を4三振に斬ったが、終盤8回に近藤が中田から2ランを浴びて試合が決した。

球場には2万480人の観客が詰めかけた。2月のキャンプ中から福良監督を前面に押し出した宮崎開催を告知するポスターが張り出された。福良監督の親類も多数訪れていた。それなのにさみしすぎる敗戦。チームの借金も7となり、3位日本ハムとは8ゲーム差。ポストシーズン進出がさらに厳しい状況になってきた。【桝井聡】