日本ハムが今日8日、北海道胆振東部地震発生から最初の公式戦、楽天戦(楽天生命パーク)に臨む。

チームは7日午前9時、札幌市内の合宿所に1軍首脳陣と選手・スタッフらが全員集合した。同日午前中に閉鎖が解除された新千歳空港から、午後2時50分発の臨時便で仙台へ向かうことなどが伝えられた。栗山監督は全員の前で「これだけ苦しまれて、亡くなった人もいる。野球選手の使命は、そういう時に頑張らないと意味がない。元気でいる以上、やらなければいけない」と訴えた。

地震発生から丸1日以上経過しても合宿所内の停電、断水は継続。隣接する室内練習場も真っ暗で本格的な練習は行えなかった。選手会長の中島らはランニングを行い、清宮ら一部選手は市内のジムに向かってウエートトレーニングを行うなど、出発まで出来ることに努めた。同4時に仙台空港へ到着後は、楽天の室内練習場で西川や近藤、浅間、清宮が練習を行った。

合宿所には前夜、選手やスタッフらが25人ほどいた。懐中電灯5個とロウソクの火で最低限の明かりを確保。選手らは1カ所に集まり、暗闇の中で過ごす不安を吹き飛ばした。森寮長は「電気はつかなかったけど、選手たちは明るかったです」と振り返った。ガスは問題なく、ご飯を炊くことは出来た。球団スポンサーの日清食品からカップラーメンの提供もあり、水も多く備蓄されていたため食事も何とかしのいだ。次は3日ぶりの試合。戦うしかない。