DeNAソトがついにトップに並んだ。5回2死二塁で、初球のチェンジアップを捉えた。右中間への38号2ランは、本塁打王争いで、トップを走る同僚の筒香と広島丸に並んだ。「日本で長く活躍してきた2人に、自分が並ぶとは思ってもいなかった」。対阪神は直近3試合5発と大当たりで通算11本目。「甲子園は広いから本塁打を考えずに思い切り振れる」と、無欲の虎キラーは、甲子園であと2試合残っている。

巨人松井以来となる2カ月連続(8、9月)2桁本塁打の勢いはとどまることを知らない。その一方で疲労は蓄積する。9月だけで4000キロ以上の新幹線移動。本州1周以上の距離だが「よく寝ることだけを考えている。あとはよく食べること。新幹線でもすぐに寝られるんだ。シーズンは長いので疲れはあるけど、頑張っていきたい」。グラウンドで躍動するために移動では回復に努めている。

テスト生で始まった日本球界での夢のような活躍に、ラミレス監督も驚きを隠せない。「今、一番安定感のある選手。彼のおかげでこの位置にいると言っても過言ではない」。10-0の圧勝劇で、単独3位再浮上の立役者をたたえた。【栗田成芳】