スピードスターが球団史を塗り替える。現在リーグ最多42盗塁を決めている日本ハム西川遥輝外野手(26)が、今日10日から始まる今季最終カードのロッテ2連戦(札幌ドーム)で、球団初の2年連続盗塁王を狙う。3差の2位中村との“直接対決”を制し、クライマックスシリーズ(CS)第1Sへ弾みをつける。

この日は札幌ドームで約3時間の全体練習。挟殺プレーの確認や、走塁、打撃練習に汗を流した西川は「試合からしばらく離れていたので、良いところ、悪いところを確認しながら、試合の入り方に気をつけたい。順位も確定して、個人タイトルを狙わないわけがない」と見据えた。

中村のほか同3位の西武源田、セ盗塁王が確実のヤクルト山田も同学年。「同級生で頑張りたいと思うし、球界を引っ張っていきたい」と、同世代の存在が最高の刺激になっている。盗塁成功率9割3分3厘は、12球団断トツ。ロッテは残り試合が1試合多いだけに、ライバルの目の前で差を広げておきたいところだ。

今季最終カードの先には、もっと大きな目標がある。「(最終カードで)走ることが、CSへ向けての良い準備になる。すべては、CSのためです」。3度目の個人タイトルとチームの「日本一」という勲章の両取りを目指して、背番号7はグラウンドを駆ける。【中島宙恵】