亜大のドラフト候補、頓宮裕真捕手(4年=岡山理大付)に3試合連続の5号2ランが飛び出した。3試合で4本。通算14号として歴代8位に浮上、年間10本は井口忠仁(青学大=現ロッテ監督)の持つリーグ記録に2本とした。チームは国学院大に連勝して初勝ち点を挙げた。

ドラフト会議(25日)を目前に、頓宮の勢いが止まらない。3試合で4本。通算14本は亜大の先輩、松田宣(現ソフトバンク)に1本差と迫った。「自分の成績は意識していない。4年生が下級生を引っ張っていかないと」。やっとつかんだ初勝ち点に、主将としての言葉が先に出た。

7回1死一塁で飛び出したダメ押しの一発だった。今季6安打目、うち5本までが本塁打だ。「ヒットを打って打率も上げたいんですが」と笑う。バットのしなりを使ったスイングで、スピードは152キロにもなる。プロの選手でも140キロ台は多い。全日本の4番を任された飛距離の秘密はこんなところにある。

今季、頓宮の本塁打が出た試合は4戦4勝、打点はリーグトップの12打点で目下2冠だ。「自分が打てば勝てる。そんな試合にしていけたら」。亜大にも優勝のチャンスは十分ある。主砲は個人記録より、勝利優先で残り試合に臨む。