指導者道の武者修行に出る。今季限りで現役を引退したロッテ岡田幸文外野手(34)が来季、プロ野球独立リーグのBC栃木にコーチとして派遣されることが14日、分かった。籍はロッテに置いたまま、地元栃木で1年間、コーチングのいろはを学ぶ。

球団の粋な計らいだ。守備の名手は8日の引退試合後「守備範囲の広い外野手を育ててみたい。それが次の夢です。拾ってもらったロッテに恩返しをしたい」と話していた。数年後、外野守備走塁コーチとして再びピンストライプのユニホームに袖を通すために、勉強を兼ねた〝実践の場〟を用意した。

地元で再スタートというのが、岡田らしい。プロ入りも、社会人クラブチームの全足利クラブから。育成選手としてスタートして10年の日本一まで上り詰めた。もう1度栃木の地から、今度は教える側として、地道な1歩を踏み出す。