今年のドラフト会議(25日)まで約1週間と迫り、広島岡田明丈投手らを輩出した大商大は、主将の太田光捕手(4年=広陵)、尾田恭平投手(4年=智弁学園)、滝野要内野手(4年=大垣日大)の3人がプロ志望届を提出した。

滝野は大垣日大時代は、甲子園で救援登板を果たすなど“二刀流”として活躍した左の強打者。大商大では1年春からリーグ戦に出場し、この秋大学通算100安打を達成した。「100安打というのは1年春から試合に出していただいたおかげ。個人としては大きな目標で、この秋残り14本で迎えて、絶対(100安打を)取るという気持ちでした。試合に勝つことが目的で自然に出た。自信につながりました」と通算101安打、打率3割5分5厘で4年間のリーグ戦を終えた。ドラフト会議が目前に迫るが「ずっと毎日変わらずに練習して、どこかに声をかけてもらったら万全の態勢でいけるようにしたい」と平常心で吉報を待つ。

滝野が2年春に負傷離脱した際に、代わってレギュラーとして活躍し始めた植田勝至外野手(4年=興国)は、卒業後パナソニックに入社予定。今春のリーグ戦では1試合8打点のリーグ記録を樹立し「調子が悪い時も1本チャンスで出そうと思っていて、それが連盟記録を作れた要因かなと思います。自分の力だけでは絶対できなかったと思います」と振り返った。

ともに下級生の時から主力として活躍してきた2人。新たな舞台でも記録に残る活躍を目指す。