プロ野球のドラフト会議が行われ、今年の甲子園で春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭・根尾昂内野手(3年)は1位指名で中日が交渉権を獲得した。高校生NO・1遊撃手の報徳学園・小園海斗内野手(3年)は広島が交渉権を獲得。大阪桐蔭・藤原恭大外野手(3年)はロッテが交渉権を獲得した。今夏の甲子園で準優勝に輝いた最速152キロを誇る金足農・吉田輝星投手(3年)は1位の1巡目で入札はなかったが、外れ1位で日本ハムが単独指名し、交渉権を獲得した。

◇ドラフトアラカルト

◆高校生に11球団入札 1位の第1回入札は根尾、小園に4球団、藤原に3球団。西武を除く11球団が高校生の抽選に参加した。05~07年の高校生ドラフトを除き、11球団が高校生に1位入札したのは史上最多。過去最多は昨年の9球団で、清宮幸太郎(早実)に7球団、中村奨成(広陵)に2球団が入札した。

◆同一チーム大量指名 大阪桐蔭から4人指名。同じ高校から4人は66年中京商、平安、76年崇徳、01年日大三に並ぶ最多。4人とも入団したのは日大三だけ。大学、社会人では77年法大など5人が4例ある。

◆同一高校1位2人 大阪桐蔭の根尾、藤原が1位。同じ高校から1位2人は05年高校生ドラフトの辻内、平田(大阪桐蔭)以来8組目。高校生の野手2人は高校、大学、社会人の一括ドラフトでは史上初。

◆高校生外野手1位 藤原がロッテ1位指名。高校生外野手の1位は通算16人目。最近では15年オコエ(関東第一-楽天)以来。高校生の外野手に1位で3球団も入札したのは07年高校生ドラフトの中田翔(大阪桐蔭=4球団競合)以来で、大学、社会人を含めた一括ドラフトでは初。

◆甲子園V投手 今夏の甲子園で優勝した大阪桐蔭・柿木は日本ハム5位指名。日本ハムに入団した最近の甲子園優勝投手は99年夏の正田樹(桐生第一)06年夏の斎藤佑樹(早大進学後)15年春の平沼翔太(敦賀気比)がいる。

◆明大9年連続 明大から渡辺が楽天に指名された。同じチームから9年連続指名は08~16年の早大に並ぶ最長。

◆親子 オリックス1位の太田(天理)は父暁さん(現オリックス打撃投手)が愛媛・帝京五から投手として88年近鉄6位で入団。父子指名は16組目(18度目)。

◆巨人12連敗 巨人は3球団以上が競合した1位(1巡目)の抽選に95年福留孝介(PL学園)から12連敗となった。交渉権獲得は92年松井秀喜(星稜=4球団競合)が最後。