最速実戦デビュー確約だ。ロッテのドラフト1位、大阪桐蔭・藤原恭大外野手(18)が29日、大阪・大東市の同校で指名あいさつを受け、井口資仁監督(43)から来春キャンプ初日の紅白戦出場を予告された。指揮官は「まずはキャンプで、1軍のレベルの中でしっかりとやってほしいと。2月1日に紅白戦があることも伝えました」と本人と両親に大きな期待を伝えた。

2月の沖縄・石垣島キャンプは今年と同じく1、2軍合同で行う予定。今年は2日目にシート打撃を取り入れたが、紅白戦は第3クールからだった。より実戦重視のメニューに向けて「各ポジションが競争。そこに向けて体をしっかりつくってほしい」と注文した。

育成モデルは前年のドラ1、安田だ。3月半ばのオープン戦まで1軍を経験させた。「開幕までしっかり1軍に帯同してもらって、レベルを知って、勉強して、良ければ当然(開幕も)1軍で」と藤原にもプロの一線を実戦で学ばせ、開幕1軍のチャンスを与える。

「スピード、パワー、バッティング。すべてがそろっている選手は少ない。これからの常勝マリーンズには欠かせない選手」と、べたぼれ。監督志願の直々訪問だった。高校通算32発、俊足好打の18歳は期待に応えるべく、約30分間の会談でプロでの練習時間など積極的に質問した。

球団の熱意を肌で感じた藤原は「1つギアを上げて練習して、結果を残せるように頑張ります。自分の中で最高の準備をしないといけない」。口元を引き締め「足が自分の一番の武器。まずは足からしっかりアピールしていけたら」と力を込めた。【鎌田良美】