日本ハムのドラフト2位花咲徳栄・野村佑希内野手(18)が29日、同校で指名あいさつを受けた。近未来の目標として、球団が23年開場を目指す新球場初年度までに清宮幸太郎内野手(19)との「3、4番コンビ」結成を掲げた。宮崎でフェニックスリーグを戦い終えた清宮も後輩の大きな青写真に同調し、共闘を誓った。

がっちりとした体格と同様に、目指す理想型も大きかった。野村は明確な自分の将来像を持っていた。「まずはしっかり体を作る。3、4年たった時にレギュラーとして勝利に貢献できるような選手になって、清宮さんとクリーンアップを一緒に組みたいなと思います。日本を代表する4番打者になりたいです」。3番清宮、4番野村でタッグを組み、チームを勝利に導く姿を青写真として描いた。

右の大砲としてプロでは三塁手として勝負する。今夏はエース兼4番で甲子園出場も、高校通算58本塁打の打力が評価された。この日、大渕スカウト部長と担当の今成スカウトからは、23年に北広島市内に開業予定の新球場でレギュラーとして活躍する姿を期待された。「清宮さんがファースト、自分がサードをという話をしていただきました。イメージしやすい。もっと力をつけていきたい」と、進むべき道も示された。

清宮とは1度だけ、対戦している。2年時の17年春の関東大会2回戦で早実と戦った。ともに本塁打を放ったが、最後は早実にサヨナラ負けした。「すごい選手だなと思った」。面識はないが、入団が決まれば同僚となる。左右の違いはあるが、長距離砲同士。「いろんなことを聞いて学びたい」と、目標の実現へ向けてコミュニケーションを図っていくつもりだ。

プロ入りへ向けた準備も着々と進んでいる。三塁手挑戦を見据えて内野ノックを受け、打撃練習も木製バットを使用。同校野球部の村上部長は「木製でも、すごく飛距離が出ています。金属(バット)と変わりません」と、天性の飛ばし屋であることを証言した。「将来的に4番サードで出て、ファンの人に愛されるような選手になりたい。打点にもこだわっていきたい」。清宮とともに次代のチームを担う主砲の座を目指す。【木下大輔】