巨人原監督が「自主力」に納得顔だった。1日、宮崎秋季キャンプで初の紅白戦を実施。メンバー振り分け、守備位置だけ指示し、選手で打順を決めさせて戦わせた。

紅組は4回、4番和田の左中間へのソロ弾で先制。だが白組も四球からチャンスを得て、立岡の同点適時打に2本の犠飛を絡めて3点を奪った。白組は続く4回にも立岡の3打点目となる2点適時打で追加点を入れた。ノーサインで選手に委ねたが、5回には紅組の田中俊が二盗を決めた。

初の実戦を終え、指揮官は首脳陣による反省会は行わず、選手に考えさせたことを明かした。

原監督 手応えというか、それが本来のスタイル。自主性というか、独立、慶応的に言うと自尊だね。そういうのは大事だし、そうでないと、強い組織、強い集団というのはできない。今日はあえて終わって、普通ならば反省会。いいところ悪いところを指摘するんだけど、まだいいと。考えさせようと。これはいいと思って褒められるだろうと思っている人もいるかもしれないし、それは指摘されるかなって思う人もいるかもしれない。それは本人たちに考えさせようと。まあ、書きためといてくれとコーチには言わせていただきました。今はなんでもかんでも親切というものが、果たして大きく育つという部分において、どうなんだろうと。待つったって1週間ぐらいの話。それぐらいはこっちも我慢しなきゃいけないと思いますね。