いてまえ魂を竜に注入だ。中日の与田新体制が1日、本格稼働した。

ナゴヤ球場での秋季キャンプ2日目に与田剛新監督、伊東勤新ヘッドコーチらとともに、就任したばかりの近鉄OBの村上隆行1軍打撃コーチ、阿波野秀幸、赤堀元之両1軍投手コーチもキャンプに合流した。

現役時代に猛牛打線の中核を担った村上コーチ。野手陣の練習を見た後に「思っていたより物足りない。逆に(期待できるので)楽しみ」と、不敵な笑みを見せた。「みんなより失敗が多かったから伝えたい。下手だから僕は振り込んだ。(練習には)とことん付き合う。練習にストップをかけるようになれば、すごいチームになる」と、いてまえ魂の注入を口にした。

また、近鉄でエースを務めた阿波野コーチも攻撃野球を強調。「好投手ではなく、“攻”投手の意識を持って欲しい。相手、チームなど、ライバルとの競争に勝たないと」と、攻撃的投手の育成を目標に掲げた。赤堀コーチも「気持ち、メンタルが大事。攻める気持ちがないと。それができれば改善できる」と続けた。チーム防御率4・36はリーグ最下位。投手陣も強気のいてまえ化で、与田新体制を支える。