原巨人初の対外試合で近未来の宝が輝く。宮崎秋季キャンプ第1クール3日目。2年目右腕高田がブルペンで首脳陣の視線を独占した。「アピールしようと、出せるものを出そうと思った」と力強い直球でミットをたたいた。捕手の真後ろに立った原監督に「おぉ-」と感嘆の声を上げさせれば、宮本投手総合コーチも「このキャンプは宝探し。1人で笑っちゃった。『いるよ!』って。大発見です」と絶賛。カットボール、スライダー、カーブ、フォークを交えた43球でブレークの予感を漂わせた。

7月29日の中日戦で1軍初登板初先発。2回6失点で苦いデビューとなったが、2軍では最多勝(11勝)、最優秀防御率(防御率2・69)、勝率(8割4分6厘)の3冠達成と潜在能力を秘める。今日3日に2番手で登板予定の韓国・ハンファとの練習試合に向けて「自分はどんどん、ガンガン行くピッチングが持ち味。全球、腕を振る」とねじ伏せるつもりだ。

原監督も「物おじしないところが、なんかいいよね。だから余計に実戦を見てみたいというタイプ」と心待ちにした。負けん気抜群の金の卵がアピールする。【島根純】