巨人宮崎秋季キャンプ第1クール4日目の3日、2年目の高田が韓国・ハンファとの練習試合に3番手で登板。最速152キロの直球で押し切り、5回からの2イニングを完璧に抑えた。マウンドに立った視界の先には、凝視する原監督の姿。「『やってやる』という気持ちだけでした。バッターに向かっていくことができた」。原監督も「彼が求めているもの、我々が求めているものはまだまだ高い位置にある」と評価した。

8日のMLBオールスター戦に中4日で登板予定。対戦したい打者に世界屈指の捕手、モリーナを挙げた。「150キロちょっとじゃ通用しない」としつつ「キレや逆球を投げないことを意識したら抑えられると思う」。同戦の先発予定は桜井だが、この日の練習試合で3回2失点。水野投手コーチは「代えてもいい」と高田の先発起用に気持ちをぐらつかせた。世界をステップに羽ばたいてみせる。【桑原幹久】

◆高田萌生(たかた・ほうせい)1998年(平10)7月4日生まれ、岡山県新見市出身。創志学園では1年夏からベンチ入りし、3年春夏に甲子園出場。16年ドラフト5位で巨人入団。2年目の今年、7月29日中日戦でプロ初登板初先発も2回6失点で敗戦。イースタンでは最優秀防御率、最多勝、最高勝率。今季推定年俸520万円。178センチ、75キロ。右投げ右打ち。