日本ハム上沢が、並み居るメジャーの打者をぶった切る! チームで唯一の侍ジャパンメンバーは3日、沖縄県国頭村で行っていた秋季キャンプを一足早く打ち上げ、9日から始まる日米野球に備えた。朝から雨が降り、時折、強い風が舞った南国沖縄。予定していたフリー打撃での登板は中止となったが、大会本番で使用するMLB公式球でブルペン投球を行い「山(ボールの縫い目)が高く、いつもと質感が違うけど、そんなに気になりません。少し曲がりやすいかな」。持ち球すべてを確認し、準備を終えた。

ずっと、メジャーの世界に憧れてきた。「小さい頃は別世界だったけど、今は翔平もいるし、他にも日本人選手がたくさんいる。少し近くなった気がする」。昨季まで同僚だった大谷(エンゼルス)が海を渡って活躍したことで、世界はぐっと身近になった。「(メジャーリーガーが)どんな打撃をするのか興味があるし、本塁打を打たれたとしても良い経験になると思う。自分は真っすぐで勝負する投手じゃない。やっぱり、フォークボールかな。持ち球全部を使って抑えたい」。今季チーム最多11勝をマークした北の新エースが、代表戦での経験を来季に生かす。【中島宙恵】