指南役、買って出ます。ロッテ安田がドラフト1位、大阪桐蔭・藤原恭大外野手(18)の教育係に立候補した。「1年先輩なので、教えられることは伝えたい。まずあいさつ。しっかりやっといた方がいいぞって言っときます。キホンのキから!」と張り切った。

履正社と大阪桐蔭。ともに強豪校でしのぎを削った藤原とは、昨夏U18(18歳以下)日本代表で同僚だった。「去年一緒にやって、同じ大阪だし、後輩ができてうれしいです」。ドラフト前後はU23ワールドカップでコロンビアにいたが、ニュースで逐一情勢をチェック。「単独指名できそうですかね?」と球団関係者に質問するほど、海の向こうから気にかけていた。

3球団が競合したが、ロッテが交渉権を獲得すると即、本人に「来そうやな」と連絡した。藤原にとっても頼れる兄貴分で、指名あいさつでは「尊敬する先輩とまた一緒にできる。背中を見て学びたい」と話していた。

井口監督は来春キャンプ、オープン戦と1軍を経験させる方針。一足先に同じ道を歩んだ安田は“教材”にもなる。藤原について「ちょっと抜けてるけど面白い子。すぐチームに溶け込むと思う。切磋琢磨(せっさたくま)したい」と評した安田。誰もが認めるしっかり者がついていれば、安心だ。【鎌田良美】