ヤクルトは5日、愛媛・松山での秋季キャンプ5日目の練習を午前中で切り上げ、7月の西日本豪雨の被災地を訪問した。

市内の高浜小を訪れた原樹理投手(25)と岩橋慶侍投手(27)は、全校児童相手に体育館でキャッチボールを披露。「おお。速い、すげー」と驚きの声が上がった。「カーブ、カーブ」とリクエストされるとカーブやスライダーを投じ、児童を魅了した。

その後学校向かいにある海岸に移動し、ごみ拾い。豪雨で流れてきた流木や一般ごみを拾いながら児童との会話を楽しんだ。最後には「頑張ろう愛媛の思いを込めた風船上げ」と題し、約80個の風船を空に放った。

原は「生徒の子たちが災害についての思いを語ってくれた。少しでも良い思い出になってくれたらな」と期待を込め、岩橋は「大変な思いをしたのに、こんなに元気いっぱいで明るくて、復興に向かってるんだなと肌で感じた。この子たちのために野球をしっかりやっているところを見せたい」と背筋を伸ばした。